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2020-09

植木屋さん



このところ急に秋めいてきましたね。

お隣の柿が黄色く色づいてきたのを見て、
もうそんな季節になっていたんだと思って。

この柿の木のあるお宅のおばさんは現在も入院中
なので、お家全体がシーンと静まり返っています。
それに今年は植木屋さんも来ていません。

いつも元気なふたりのおじさんたち(いいコンビ)
がやって来て、おしゃべりをしながら作業をして
いました。
私の部屋はこのお宅の庭に面しているので、話の
内容がよーく聞こえて。
仕事のこと、健康のこと、時事問題、保険、誰かの
噂、愚痴などなど…とにかくバラエティー豊かで聞
いていて面白くて。
ときにはソテツの葉っぱが腕に刺さったと大騒ぎ。
(思わず笑ってしまいました)
またこのおふたりのおしゃべりを聞けたらいいのに…。

植木屋さんと言えば…私が小学生だった頃、仲良し
だった初老の植木屋さんがいました。

前述のお宅の前の持ち主は祖父の知人で、ここは休暇
を過ごすための家でした。
ほとんど無人でしたので、友人たちとお庭にこっそり
忍び込んで遊ぶこともありました。

当時の家は小さな古い日本家屋でしたが、お庭がわり
と広くて変わった造りをしていました。
いろんな植物が植えられていて、シュロや蘇鉄、柿、
椿、ツツジ、水仙、松、桜他、今も変わることなく。

それからステーキみたいな形の池があって、その真ん
中にかけられた薄っぺらい石板みたいな橋(ここから
池に落ちること何度か)を渡った先には低い階段が
あります。
そこを上がると、地面を芝で覆われた6畳くらいの
スペースになっていて、周囲を背の低い木に囲まれて
います。

今思うと、ちょっとした空中庭園といった感じかな?
とても魅力的な庭だと思います。


Maroon 5 - Nobody's Love





話はそれましたが、このお庭に出入りしていたのが
さっきの初老の植木屋さんでした。
この方は子供好きで(子供ってこう言うことわかりますよね)
お話好きで陽気で。私はすっかりなついてしまいました。

学校から帰ってきて、植木屋さんのおじさんが来てると
知るとお隣に直行。
お仕事中のおじさんのそばに座って、その日学校で
あったこと、お友だちや好きな男の子のこと、いろんな
ことを話しました。
(今思うと、ちょっとお邪魔だったんじゃないかな…)

母の用意したおやつを一緒に食べたり、時には友人たち
も加わることもあって賑やかでした。ほんとうに楽しかった。

1度だけ植木屋さんの3角形の大きな梯子に上ったこと
がありました。
高いところはドキドキしたけれど、いつもより海が近く
に見えたような気がしました。

お隣に来ていた仲良しふたり組や、お散歩中に植木屋さんを見かけると昔を思い出して懐かしくなります。(ちょっとじわりも)


秋の夜長をお楽しみくださいね。
















香りと記憶



こちらもやっと梅雨が明けました…8月の1日に。
こんなに遅い梅雨明けを経験したのはたぶん初めて
だと思います。
(今年は初めて経験することの多いこと…)

久しぶりに晴れた週末は、母の部屋のお掃除と片付け
をしていました。
あれこれ見てしまうことが多いので片付けが進まなくて…
箪笥の小さな引き出しの中に私たちの小中高の成績表
を見つけたり、手紙を読んだりと脇道に逸れてばかり。

そして母のドレッサーの引き出しを開けると
使いかけの香水の瓶が空の瓶も含めて5つありました。
懐かしくなって香水の瓶にお鼻を近づけてくんくん。
すると、習い事に意気揚々と出かける在りし日の母
の姿が思い浮かびました。

くんくん…で思い出しましたが、私にはお行義に問題
ありの癖が2つありまして…ひとつは以前こちらにも
書きました、美味しいものを食べているときに鼻歌が
出る癖です。
そしてもうひとつは物の匂いを嗅ぐ癖で、どちらも
お行儀が悪いですよね。
幼い頃からよく注意されていました。

この匂いを嗅ぐ癖は今も時々…例えば新しい本を読む
前や読んでいる最中に本の真ん中辺りをくんくん。
他にも新しい電化製品や繊維、ビニール製品、お花や
お料理などなど。

…話が脱線してすみません。
そんな訳で香水の香りや空の瓶に残った香りには
いろんな記憶が込められているようです。

実は私は香水が大好きです。頂き物や自分で購入した
物など、かつてはいろんなものがありました。
(ちなみに今はローズエッセンシャルとオ・パフメの
白か黒のみに)
曇りの日につけていると頭が痛くなる危険な香りや、
旅先でつけていた香り、ちょっと緊張する場でつけて
いた香り…
いろんな香りと共にいろんな思い出があります。

残念なことに空の瓶をほぼ処分したので、今手元に
残っているものはひとつだけ。
これはグリーンノート系の名香で、沖縄の旅の記憶
がこもった香りです。これだけは手放せなくて。
でも他のものも取っておけば良かった…とつくづく
後悔しています。(断捨離の失敗例?)


先日見つけたこの曲です。
この曲を聴きながら海の近くを走ったら気持ちが
いいでしょうね。

Ole Børud - Good Time




オーレ・ブールード


この暑さに体がまだ馴染んでいないと思います。
日々ゆっくりゆっくりお過ごしくださいね。
ビスターリ、ビスターリで。













ある日の食卓の風景



先日ちょっとした用事を終えてから、少し先にある懐かしい道
を歩いてきました。

この道は入院中の父のお見舞いに行くときによく通った道です。
自転車で。
道の両脇には古い松が何本かと、新旧の家々が立ち並んでいます。
どのお宅の庭もいろんな花や樹が植えられていて、緑が溢れて。
こんなのを拝見するのも楽しいですよね。

この道の途中には、古くから続く一件のお魚屋さんがあります。
中をちらっと覗いてみると、みなさんマスクをつけて忙しそう
にしていました。
お店の前のふたつの台の上には、魚がいっぱい干してあって
マスク越しにも香ばしいような干物のあの香りが…。
これを焼いたらきっと美味しいのでしょうね。

ほかほかの白いご飯とワカメとお豆腐のお味噌汁(仙台味噌と淡色
味噌のブレンド)それから黄色くてふわふわの卵焼き(我が家のは
とっても甘い)、蒸したキャベツとニンジンと玉ねぎのサラダ、
そしてアジの開きのある食卓…。
懐かしき我が家のある日の朝食の風景です。

最近は魚を使ったお料理をしていません。両親がいた頃はしていたけど…。
それに祖母の代からお付き合いのあったお魚屋さんの魚Sさん
は、5年前にご主人が亡くなった時にお店を畳んでしまいました。
ですからお魚とはますます縁遠くなってしまいました。

昔は魚Sさんのご主人から、今日は何々があると電話があったり、
母が「今日は何があるの?」と電話をしている姿が我が家の日常
のひとこまでした。

アジの開きやブリ、太刀魚、タラ、サンマ、お刺身の大皿などが
ラップや新聞にくるまれて、いつも配達してくださったお兄さん
の「まいどー」…だったかな?の、大きくて元気な声と共に到着。
猫を惹き付ける、あの魅惑の香リを漂わせながら…。
そうするとお昼寝していたはずの猫たちが目を覚まし、お鼻をふんふん。

なぜか土曜日はお刺身の日でした。この習慣は父の現役時代から。
お刺身のお皿がテーブルの上に置かれると、猫たちが父の隣の
椅子の上にさっと乗っかり、お刺身をおねだり。
父が小皿に小さく切ったお刺身を乗せると、乗せたはしからぺろり。
その早さに追い付くのがやっとの時もありましたが、父はそんな猫
たちの食べっぷりを見て嬉しそうにしていました。
「見ろよ、もう食べちゃったぞ」とかなんとか言いながら。

でも残念なことに私は魚料理があまり…。とくに鯖の味噌煮とか。
お寿司も…。食べられるのはタコ、いか、イクラ、海老くらい。
貝も微妙です。
(貝はRのつかない月には食べない…を頑なに守っています)
唯一食べられる魚料理はフライドフィッシュとブリの照り焼きです。
母の作るブリの照り焼きは美味しくて…あの味はなかなか再現できません。


Tom Misch 経由で…
Yussef Dayes ft. Rocco Palladino & Charlie Stacey - Yesterday Princess 





夕方に住宅街を歩いていると、時々お魚を焼いている美味しそうな
匂いが漂ってくることがあります。
そんなときはどこかのお宅の食卓の風景を思い浮かべて、ほっとします。
そして匂いだけ頂いて、心の中で「ごちそうさまでした」

それと、いつかサンマを食べられるようになることが私の目標です。
あと鰻も。たれは大丈夫なんですけど。


この日は炎天下の中を歩き回って、軽い暑さ負けをしてしまいました。
これからの季節、歩かれるときはくれぐれもお気をつけくださいね。















思い出の貯蔵庫



今日はほんとうに寒いですね。
朝からずっと、目を凝らさないとわからないような
細かい雨が音もなく降っています。
あまりにも寒いのでストールを引っ張り出して羽織って
そばで寝ている猫にくっついています。
猫の温もりはまるで湯たんぽみたい。一緒にほかほか。

昨日もお天気は冴えず肌寒かったのですが、取材散歩と
称して山の方に小1時間ほど行ってきました。
取材なんて言うとちょっと大袈裟ですが、大昔に祖母と
母が体験した怪異「押し入れの中には…」をいつか書いて
みたくて(書けますかどうか…自信がないのですが)
当時現場となった家のあった周辺を見に行って来ました。

(お見苦しくてすみません)

現場付近の様子




少しだけ青空が…




そしてこの近くには思い出深い道もあります。
久しぶりにこの道を歩いていたら、心の奥の方にある
思い出の貯蔵庫からいろんな思い出が溢れてきました。

あれは10代後半のころ。
この道の真ん中で怒って駆け出した私は石を踏んで
左足を外側にギクッとしたことがありました。
しばらく息を止めてしまったほどの痛さでした。
(でもなぜあんな所に石が転がっていたのか…)
その後、家に戻って湿布を貼ってもらって。

ほんとうは颯爽と走り去るつもりだったのに…。
恥ずかしくて、ばつの悪い思いをしたことを
懐かしく思い出していました。

あの当時の私はいつも何かしら怒っていたような
気がします。
なぜ怒っていたのかは思い出せないけれど
私のことだからわがまま病が出たんでしょうね。

昨日はそんなことを思い出しながら家路につきました。


素敵な写真を撮られて、味わい深い言葉を綴る
素敵な女性がツイートしていた曲の別バージョンを。
Marc Scibilia - How Bad We Need Each Other





その後もこの「左足ギクッ」は続きました。

原付スクーターに乗っていた時のこと。
考え事をしていて信号が変わったことに気がつかず
後ろにいた友人に追突され、スクーターごと道路に
倒れて左足をギクッ。
この日は日曜日で道路は渋滞していたのでちょっと
目立ってしまいました。しかもミニスカートだった
のでさらに恥ずかしかったです。

帰宅すると母が近所の病院に電話をしてくれて、
休診だったけれど診てもらうことが出来ました。
友人に支えてもらって右足でケンケンしながら
病院へ行ったこともいい思い出になっています。

取材散歩をしていたらいろんな思い出が蘇りました。
恥ずかしい思い出が中心ですが…


お風邪を引かれませんように。















草むしり



今日もいいお天気でした。
気持ちのよい風が吹いて、気温も湿度もちょうど良くて。
とても過ごしやすかったです。


今はそこかしこに色とりどりのお花が溢れていますね。
お庭の中やお家の前に置かれた植木鉢、路地そして砂浜にも。

我が家の薔薇も咲き始めましたが、近くで見たらアブラムシ
がびっしり。その上、庭の真ん中辺りはいろんな種類の雑草
が生い茂り、緑1色になっていました。
最近ちょっとおサボりをしていたらこんなことに…。

これはいけないと、午後からは草むしり中心に庭仕事をしました。
もちろん日焼対策を万全にして。


この草むしりは何年か前までは父の仕事でした。
その当時私が庭仕事をしていると、なぜか父も庭仕事スタイル
になって庭に出てきて、私に負けじと草むしりを始めること
が多々ありました。
まるで張り合うかのように。ライバルみたいに。

私はひとりでのんびりペースでしたいのに、近くで父がせっせ
と仕事をする姿を見ていると、急かされているような気分に
なっていつも以上に頑張ってしまい、くたくたに。

でもそんな私たちの姿は、周りには仲の良い父娘と映っていた
みたいです。夕食のときに、◯◯さんの奥さんが仲がいいわねぇ
と言っていたと母がからかうように言うのを聞くと、面映ゆい
ような気分になりました。


Solange - Cranes in the Sky






前にもこちらにちらっと書きましたが、父とよく話すように
なったのはこの十何年くらいで、それまではあまり会話が
ありませんでした。

それでも私たちが小さな頃は、よく相手をしてくれていたと
思います。釣りに行ったり、お散歩がてら写真を撮ったりいろいろ。
とくに日曜日の朝は、父が出すなぞなぞの時間が楽しみでした。
正解して賑やかに褒められると嬉しくて。

ただ父はトランプやゲームをしているとき、子供相手に本気に
なることがありました。手加減なし。
負けて悔しがっていると、それを見て大喜び…。

当時は頭にきたけれど、大人になった今は思い出しては呆れる
やら、おかしいやら。


よい週末をお過ごしくださいね。















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プロフィール

mikoto

Author:mikoto
音楽、映画、読書、写真鑑賞、庭仕事(カラーリーフプランツを中心に東南アジアの気配がするような庭を目指しています)、花は白、猫、自然、怪談、散歩、薄明の頃、eagle 810etc…が好きな40代、天秤座・A型です。

12年前に適応障害になってからなんだか違う世界にいるみたい。(今は「こんなはずじゃなかった病」です)日々浮きつ沈みつしながらも「小さな嬉しいこと」を見つけて、静かに心穏やかに暮らしたい…と思っています。なんとなく背暗向明で。

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